岩国市議会 > 1996-03-13 >
03月13日-04号

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  1. 岩国市議会 1996-03-13
    03月13日-04号


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    最終取得日: 2021-10-01
    平成 8年 第2回定例会(3月)平成8年第2回岩国市議会定例会会議録(第4号)                            平成8年3月13日(水曜日)    議事日程(第4号)           平成8年3月13日(水曜日)午前10時開議┌───┬─────────────────────────────────────┐│日 程│         件                 名         │├───┼─────────────────────────────────────┤│第 1│会議録署名議員の指名                           │├───┼─────────────────────────────────────┤│第 2│一 般 質 問                              │└───┴─────────────────────────────────────┘    本日の会議に付した事件 目次に記載のとおり    出席議員(32人)   1番 田 村 順 玄 君        16番 村 中   洋 君   2番 小 原   勝 君        17番 松 田 恭 輔 君   3番 細 見 正 行 君        18番 武 田 正 之 君   4番 江 本 彦 士 君        19番 板 野 正 道 君   5番 久 米 慶 典 君        20番 長 尾 光 之 君   6番 大 西 明 子 君        21番 熊 谷 宗 円 君   7番 縄 田 忠 雄 君        22番 笠 井 誠 一 君   8番 河 谷 慎 司 君        23番 高 橋 幸 弘 君   9番 梶 本 良 俊 君        24番 田 辺 徳 郎 君  10番 橋 元 敦 子 君        25番 長 井 静 登 君  11番 山 本 栄 次 君        26番 黒 田 耕 作 君  12番 渡   吉 弘 君        27番 岡 林 勝 美 君  13番 桑 原 敏 幸 君        28番 河 上 佳 生 君  14番 本 田 嗣 郎 君        29番 浅 井 繁 勝 君  15番 森   暁 正 君        30番 前 野 弘 明 君  31番 沖 本   旭 君        32番 村 井 真 一 君    説明のため出席した者       市長             貴 舩 悦 光 君       助役             沖 本 佚 夫 君       収入役            谷 村 義 夫 君       教育長            新 庄 幸 雄 君       水道事業管理者        河 村 逸 男 君       企画部長           黒 田 泰 功 君       財政部長           宮 崎 晃 生 君       民生部長           周 山 正 君       経済部長           西 山 邦 彦 君       建設部長           末 岡 久 明 君       都市開発部長         松 本 勝 利 君       福祉事務所長         谷 藤 亘 君    会議の事務に従事した職員       議会事務局長         新荘照彦       議事課長           今北雅夫       庶務課長           桐木茂邦       議事課長補佐         市山忠行       議事係長           清友忠雄       書記             竹中義博       書記             高田昭彦                   午前10時3分 開議 ○議長(江本彦士君) 所定の出席議員がありますので、会議は成立いたしました。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付しておるとおり行いたいと存じます。 △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(江本彦士君) 日程第1 会議録署名議員の指名をいたします。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、24番 田辺徳郎君、25番 長井静登君、26番 黒田耕作君を指名いたします。 △日程第2一般質問 ○議長(江本彦士君) 日程第2 昨日に引き続き一般質問を続行いたします。  6番 大西明子君。 ◆6番(大西明子君) おはようございます。残すところあと2人ですので、いましばらく御協力をお願いしたいと思います。 それでは、通告に基づいて一般質問を行います。 市長は、平成7年度国保会計に3月補正で歳入欠陥補てん収入3,400万円を計上しています。そして、平成8年度の国民健康保険料を1世帯当たり14万306円、9.4%の大幅値上げをしようとしています。 国保加入者は1万8,700世帯、3万4,950人の加入者、そのほとんどが零細な中小業者や農漁業者で所得の低い人たちです。 長引く不況の中で必至に頑張っておられる方々に、さらに負担を強いることは市長の言う「人にやさしいまちづくり」「住んでよかった、住んでみたいまちづくり」に反するのではないでしょうか。 国の制度改悪によって生じる国保加入者への負担を軽減するため一般会計からの繰り入れをふやして保険料の抑制を図るのが、市民に顔を向けた「人にやさしい政治」だと思います。 岩国市にお金がないわけではありません。大企業には補助金という名前でたくさんのお金を使っているではありませんか。国保会計へ思い切った繰り入れを行い、国保料金の値上げをすべきでないと考えますが、市長の答弁を求めます。 2番目に保育料の軽減について質問いたします。 エンゼルプランは、1、安心して出産や育児ができる環境を整える。2、家庭における子育てを基本とした子育て支援社会を構築する。3、子供の利益が最大限尊重されるよう配慮するという3つの基本的視点に立って、子育て支援施策を推進することとしています。 子育てと仕事の両立支援の推進、家庭における子育て支援、子育てのための住宅及び生活環境の整備、ゆとりある教育の実現と健全教育の推進、子育てコストの軽減の基本的方向を決めています。 子育てに伴う経済的負担の軽減の中で乳児や多子世帯の保育料を軽減するとともに、共働きの中間所得層負担軽減等保育料負担の公平化を図る、さらに経済的負担の軽減の観点から、税制上の措置や児童手当、年金等の社会保障制度を含め子育てコストへの社会的支援のあり方について検討するとしています。 そして、地方自治体における取り組みとして、都道府県及び市町村において、国の方針に対応し、計画的な子育て支援策の推進を図るとしています。 岩国市も同時に入所している第3子を無料にするなど一定の努力をされていますが、家計に占める保育料の負担は大きく、保育料を安くしてほしいという思いは切実です。 現行の保育料の軽減は、同時入所児童の2人目を半額、3人目から無料としています。現在は少子化時代です。 また、仕事と育児の両立のために出産の間隔もあけています。公平かつ有効な軽減策としては同時入所の条件を取り除き、第2子半額、第3子無料にすべきだと思うのですが、市長の答弁をお願いいたします。 3番目に、水道事業給水人口の拡張について質問いたします。 水道局は、第4次拡張事業において、給水人口11万2,000人の計画を立てています。しかし、現在10万469人で、計画の89.7%にとどまっており、行政区域内の藤河、御庄、通津地区はいまだに未給水地区となっております。 これまでも藤河、御庄、通津地区の給水問題は、議会でたびたび取り上げられ論議されてきました。今議会にも通津地区連合自治会から陳情書も出されております。陳情書には水量の不足等が生じて、将来の飲料水に対し強く不安を持っておられることや地域の発展、振興を阻害されていることが切々と述べられています。 市長も選挙公約に掲げて2期目であります。地元住民の皆さんの要望に早急にこたえるべきだと考えますが、給水区域の拡張をどのように考えておられるのかその方針をお尋ねいたします。 4番目に、道路問題について質問いたします。 市長は、基地を1.4倍に拡大強化する滑走路の沖合移設を、反対する立場の市民がいても、岩国市民の長年の悲願だと言われます。 しかし188号の渋滞、通称県道平田線などの渋滞解消は、全市民一致の悲願ではないでしょうか。渋滞のイライラはもう我慢の限界、受忍の限度を超えていると言えます。 そこでお尋ねいたしますが、渋滞解消の決め手である昭和町海土路線、南道路、通称平田バイパス完成見通しはどのようになっているのか、現在の進捗状況もあわせてお知らせください。 次に、道路問題と地域開発についてですが、私の住んでいる平田地区では、平田一丁目明生台団地に隣接して150戸程度の宅地造成が行われています。さらに平田三丁目すみれが丘団地に隣接した地域に宅地造成が計画される等の話が取りざたされています。 ところが、市長も御存じのように平田県道の渋滞は大変な状況で、日々深刻になっているのが実情です。地域開発に当たっては環境整備、とりわけ道路の整備が優先されなければならないと考えるものですが、市長の考え方をお尋ねいたします。 5番目に、福祉問題の灘海園の建て替えについて質問いたします。 灘海園は、昭和47年に開設されて以来23年になります。平成7年3月議会での松田議員の質問に対して「特別養護老人ホームが今後地域福祉推進の拠点として地域の福祉センター的役割を果たすためにはデイ・サービスセンター、在宅介護支援センター等の併設がぜひとも必要であり、また入所者のプライバシー保護、処遇向上を図るためにも大規模な施設整備の増改築が必要だとして、今後とも県に対して強く要望してまいりたい」と答弁していますが、その後県との話し合いで進展はあったのかどうか、問題点等についてもお尋ねをいたします。 次に、住宅マスタープランについてですが、岩国市全体の高齢者の住宅施策のあり方について計画を策定し、その中でシルバーハウジング並びに関連福祉施設を併設すべき努力をしているということですが、全体の計画はどのようになっているのかお尋ねいたします。 松山住宅の建て替えに当たっては、シルバーハウジンングとデイ・サービスの併設をぜひ実現をしていただきたい。さらに、通津南団地建て替えに当たっても、同様にシルバーハウジングデイ・サービスの併設をするよう提案するものです。 老人保健福祉計画では平成11年度までに6カ所新たに設置する計画になっていますし、地域的にも平田地区通津地区に建設することはバランスの取れた配置ではないでしょうか。市長の考え方をお聞かせください。 最後に、JRに対し駅の無人化中止の申し入れをすることについて質問いたします。 JR広島支社は、3月16日のダイヤ改正に合わせて夜間無人駅化など大幅な駅体制の見直しを提案しています。この計画が実現されると、山口県内139駅のうち夜間有人駅は岩国、新岩国、南岩国、由宇、柳井、徳山、防府、小郡、厚狭、新下関の11駅しかないことになります。岩国市では藤生駅、通津駅が土曜日、日曜日に無人駅となります。 駅は町の玄関であり顔でもあります。駅の利用者は通勤者を初め高齢者、学生、子供、身障者など車の利用ができない人たちが多いのです。それだけにより親切なサービスが必要です。特に夜間無人ともなれば、安全やサービスの低下は避けられません。列車のおくれがわからない。定期券、指定券などの購入ができない。子供や女性にとっては夜道が恐い。不正乗車、たばこ、シンナー、けんか、ゆすり、たかりなど青少年の非行の巣くつになりかねません。駅周辺の無法地帯化など多くの問題が予想されます。 利用者の安全や利便を図ることは、公共輸送機関であるJRの当然の責務ではないでしょうか。JRの経営理念にも地域に愛され、ともに繁栄をうたっています。もうけになるなら何でもやるということで、駅員の配置を廃止するJRの姿勢はこのような社会的責任を放棄したものと言えます。 既に光市は、再検討を求める要望書を徳山地域鉄道部に提出、山口県教育委員会も同様に広島支社長へ要望書を提出しています。県議会も3月6日駅体制変更の再検討を要請しています。岩国市も今回の提案の撤回を申し入れるべきだと思いますが、市長の答弁を求めます。 以上で、壇上の質問を終わります。 ◎市長(貴舩悦光君) おはようございます。6番 大西議員の6項目にわたる御質問のうち、私からは第1点目の一般会計からの繰り入れについてにお答え申し上げ、他は担当の参与から御答弁をさせていただきたいと存じます。 国保会計への繰り入れについてのお尋ねでございますが、国民健康保険特別会計におきましては、若い人の被保険者の減少が続く中で、医療費は毎年増加するという傾向が今日まで継続しておりますが、保険料は負担軽減の観点から、平成元年度以降7カ年にわたって料率の改定を行わず据え置いてまいりました。 この間、保険料の抑制による影響額に対しましては、一般会計からの繰り入れを行い、国保財政の安定化に努めております。 しかしながら、平成7年度国保事業決算見込みにおきまして、医療費の増加等に伴い赤字が見込まれ、非常に厳しい財政状況が予想されます。 こうしたことから、平成8年度におきましては、健全な財政運営を行う観点から保険料の改定を行うこととしておりますが、被保険者の負担を極力軽減するよう配慮し、一般会計からの繰出金を特別に増額しております。 また、老人保健医療費拠出金の算定方法におきまして、老人保健医療該当者が全被保険者の一定割合を超えるときは、医療費拠出金を多く出す仕組みになっており、この上限枠の撤廃につきまして、国に対して強く要望してまいったところでございますが、その結果平成6年度まで20%であったものが、平成7年度は22%、平成8年度には24%となり、平成9年度には24%以上26%以下の間で政令で定める率となっており年々改善されてまいっております。 なお、平成10年度以降につきましては、医療保険制度の改正の中で上限枠の見直しが行われる予定となっております。 しかしながら、国保事業の安定化を図るためには、国において抜本的な制度改正が必要であると考えておりますので、今後とも、引き続き全国市長会国保中央会等関係機関を通じまして制度の改善につきまして国に強く要望してまいります。 御承知のように、国民健康保険制度医療保険制度でございますから、法律の規定によって交付される国庫負担金などを除き、基本的には保険料で賄うことが原則でございます。したがいまして、国民健康保険特別会計への繰り出しにつきましては、従来の繰り出しの考え方を尊重しつつ、受益者負担の原則を守りながら対応してまいりたいと考えております。 今後とも経費の節減に努めるとともに、保険料の収納率の向上を図り、国保財政の健全化に努め、被保険者の過重な負担にならないよう努力してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(沖本佚夫君) 6番 大西議員さんの道路問題についてお答えをいたします。 まず、昭和町海土路線完成見通しについてでございますが、御案内のように昭和町海土路線は昭和町三丁目から南岩国町三丁目に至る総延長6,830メートルを昭和47年から建設省の補助事業として整備を進めており、本年度末には市道車町7号線までの間、2,545メートルについて供用開始をする予定といたしております。 しかし、次の認可予定区間の国道189号までの間、390メートルにつきましては、その一部が川下土地区画整理事業の区域にかかりますことから、国、県の指導によりこの土地区画整理事業と並行して整備するよう強く求められております。 御承知のように、土地区画整理事業は他の整備手法と異なり、区域の土地所有者など大多数の同意なくしてはできない事業でありますことから、市といたしましては土地所有者を主とした勉強会、説明会、先進地の視察等を実施いたしまして、土地区画整理事業に対する地元の方々の御理解を得るべく鋭意努力をいたしておるところでございます。 また、その先線であります基地内ルートにつきましても、用地返還が必要となりますことから、平成7年11月山口県知事との連名の文書でもって外務大臣、防衛施設庁長官にその返還の要請を行い、事業が停滞しないよう努力をいたしておるところでございます。 さらに、昭和町海土路線早期完成を図る上で、終点側から、いわゆる南側からの建設を図るべく尾津町四丁目付近の鉄道との立体交差化整備計画も検討を進めておりまして、このための都市計画決定も平成8年度中には行う予定といたしております。 したがいまして、現時点におきましては、昭和町海土路線全体の完成年度はお示しすることができませんが、今後とも国、県と協議を重ねながら早期完成を目指し努力をしてまいりたいと考えております。 次に、岩国南道路の完成の見通しについてでございますが、平成3年度より起点側の藤生町三丁目から用地買収に着手いたしておりまして、関係者の方々の御協力のもとに事業は順調に推移いたしております。 平成7年度までにおける用地買収進捗状況は、愛宕山トンネル坑口までの約2,450メートルの間におきましては、面積比率で約73%となっておりまして、今後も、引き続き県道藤生停車場錦帯橋線周辺の未買収部分につきましても、代替地対策等とあわせまして用地取得事業を進めてまいる所存でございます。 今後の見通しといたしましては、建設省におかれましては、平成10年代の早い時期に起点から平田の県道までの間、約2キロメートルにつきましては、暫定2車線で供用を開始したいということで、現在この区間におきましては工事用道路の工事が行われております。 また、岩国南道路が昨年4月に地域高規格道路計画路線として、同年8月には整備区間として指定を受け、現在建設省において設計の見直しがなされておるところでございます。 全線の完成時期でございますが、建設省におかれましては、現段階で想定をすることは難しいとのことでございますので、その点の御理解を賜りますようお願い申し上げます。 次に、平田バイパス完成見通しについてでございますが、この路線は、御案内のように海土路町一丁目から御庄久津神間の約3,400メートルを結ぶ一般県道藤生停車場錦帯橋線バイパスとして建設をされるものでございます。 平成5年度の着手以来、総額およそ約70億円の事業費で平成14年度の完成をめどに山口県において鋭意努力しておられるところでありまして、ちなみに平成7年度までの予算の執行は約18億2,000万円、用地の収用率はおよそ54%となっております。 岩国市といたしましても、御指摘のありました県道藤生停車場錦帯橋線の交通渋滞の緩和、またバイパス周辺土地利用の向上等のためにも、このルートはインパクトの大きな事業でありますことから、今後とも県の用地取得事業業務をバックアップしながら事業の促進に努力してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。 次に、道路問題と地域開発についてお答えをいたします。 市内の民間における宅地開発につきましては、開発の規模により都市計画法第29条に基づく開発許可を受けなければならないこととなっておりまして、特に開発に伴う接道におきましては、開発規模により一定の基準がありますことから、既設道路の幅員が基準以上でなければ開発することができないこととなっております。 御指摘の既存道路との関係につきましては、交通の流れを阻害させないため公安委員会道路管理者との調整を図りながら交差路の改良を施行するよう指導をしているところであります。 したがいまして、基準等に適合したものであれば、法律上許可をしなければならないこととなっておりますので、民間の宅地開発自体を行政的に抑制することはできないものの、現在の道路渋滞を考慮し、その解消のため開発区域に隣接する道路の管理者との調整を図りながら、道路整備にも今後ともなお一層の努力を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎水道事業管理者(河村逸男君) 6番 大西議員さんの御質問の3点目、水道事業給水人口の拡張についてお答え申し上げます。 昨日、田村議員さんの御質問の折にもお答えしておりますとおり、現在水道事業における中長期の重要事項としましては、既設高台団地給水施設の引き取りとこれに隣接する給水地域内の未給水地域への給水普及をあわせて行います高所地区配水管改良事業の推進と、未給水地域であります通津地区及び藤河、御庄地区等への給水区域の拡大があることは御承知のとおりでございます。 特に、給水区域外となっております通津、藤河、御庄の方々からは、これまでに何度か給水区域の拡大について陳情を受けているところでございます。 住民が快適で、かつ安心して日常生活を営む上において、上水道の整備は必要欠くことのできないものであることはいまさら申し上げるまでもなく、最も重要な課題であると認識をしているところでございます。 水道局といたしましてもこれまでに検討を行っているところでございますが、水道事業は常に企業の経済性を発揮するとともに、公共の福祉を図るよう求められており、また独立採算性を原則としているところでございます。 このような水道事業の主体性からいたしまして、未給水地域への給水拡大は多額の経費を必要といたしますので、これを料金収入のみをもって対応することは非常に困難を伴うものでございます。 しかしながら、この問題は極めて重要な行政課題でございますので、水道局のみの問題ではなく、市全体の問題といたしまして実現可能な具体的な方策を検討するため、昨年の7月岩国市上水道給水地域拡大検討委員会を設置いたしまして、御指摘の通津地区等を含めました給水区域の拡大の範囲や給水ルート給水方法、事業費及びその財源確保等について現在鋭意検討をしているところでございますので、どうぞよろしく御理解のほどお願い申し上げます。 ◎福祉事務所長(谷藤亘君) 6番 大西議員さんの御質問の2、保育問題についての(1)保育料の軽減についてお答えいたします。 御承知のとおり、保育料は児童福祉法第56条第2項の規定に基づき、扶養義務者負担能力に応じて決定することとなっております。 市は、国の徴収基準額を参考にし、定員区分により保育料に格差がある国の基準額の中で、最も低い最大定員の保育所の基準額を適用する等の減免措置を講じて保育料の軽減を図っているところでございます。 また、御質問の趣旨であります第3子以降の保育料の無料化につきましては、3人以上同時に入所している場合の第3子以降の保育料の無料化と、すくすく子育て支援事業により第3子以降の児童のうち年齢が3歳未満である児童に保育料の一定額を補助して保育料の軽減を図っているところでございます。 今後、市といたしましては、少子化が進む中子育てと就労を支援し、より利用しやすい保育所の確立のため、山口県とも引き続き協議を行うなどして努力してまいりたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 続きまして、大西議員さんの御質問の第5点目、福祉問題について、(1)灘海園の建て替えについてお答え申し上げます。 議員さん御案内のとおり、山口県が設置し社会福祉法人山口社会福祉事業団が経営する特別養護老人ホーム山口県灘海園は、所在地は黒磯町にございまして、昭和47年7月に開設され約24年を経過しております。 当施設は、県東部の広域施設としての特別養護老人ホームで、入所事業を主体に運営されておりますが、その後、高齢化の進行等による社会情勢の変動により特別養護老人ホームの役割等も徐々に変化し、現在ではショートステイ事業と県のメニュー事業としてのデイ・サービス事業をあわせて行っております。 しかし、特別養護老人ホームが今後地域福祉推進の拠点としての役割を果たすためには、在宅介護支援センター等の併設も必要であり、施設整備の増改築をしていただく必要があると考えております。 県に対しましては、これまで改築の要望はしておりますし、県もその必要性は認識されているところでございますが、市といたしましては、その際における入所定員増についても要望してまいっております。 しかしながら、現在の敷地(6,450平方メートル)では狭く、移転改築以外の方法はないものと考えております。 したがいまして、当市といたしましては、入所定員増とあわせデイ・サービスセンター等の施設の複合化について、今後とも県及び社会福祉法人山口社会福祉事業団に対し、移転改築が1日も早く実現できるよう要望してまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◎建設部長(末岡久明君) 6番 大西議員さんの御質問の5番目、福祉問題についての2点目、住宅マスタープランについてお答えを申し上げます。 21世紀の本格的な高齢社会を控え、これを支えるさまざまな社会基盤整備が急がれる中、住宅施策につきましても高齢者等が安全かつ健康で豊かな老後を過ごすための住宅供給や住環境の整備等の施策が取り上げられておりますことは御案内のとおりでございます。 岩国市におきましては、現在策定中の高齢者等の住宅施策に関する住宅マスタープランの中におきまして、高齢者等世話付住宅及び関連福祉施設を併設すべく施策の導入に努力しておるところでございます。 また、市営住宅松山団地におけるシルバーハウンジング等の建設計画につきましては、ただいま申し上げました住宅マスタープラン及び松山団地全体の基本計画の成果を踏まえ、平成8年度から予定しておる建て替え事業に引き続いてシルバーハウジング等の施設を含め、複合的に当松山団地の活用について検討いたしておるところでございます。 いずれにいたしましても、当松山団地は立地条件に恵まれており、市営住宅の建設に際し周辺地域の活性化、まちづくり等に寄与できるものとなるよう計画を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◎企画部長(黒田泰功君) 6番 大西議員さん御質問の6、JR駅の無人化についてお答えをいたします。 この件に関しましては、平成7年12月21日にJR西日本より藤生駅と通津駅について、これまでの夜間無人化に加えて土曜、日曜日の無人化の申し入れを受けましたが、これら両駅は学生等の利用も多い主要な駅でありまして、市といたしましてもこれに対する対応を検討してまいりました。 こうしたことから、平成8年2月22日付文書でJR西日本旅客鉄道株式会社広島支社徳山地域本部長にあてて、無人化が利用者の安全性やサービスの質の低下、さらには青少年の非行化を招くこと等に対する懸念を表明した要望書を渡しております。 その後、平成8年2月26日付山口県高等学校長協会岩国支部長名の文書で、駅体制見直し計画の再検討への口添えを求める要望書をいただきましたので、今後とも議員さんの御質問の趣旨を踏まえまして、市といたしましても継続して取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いを申し上げます。 ◆6番(大西明子君) それでは、国保問題から再質問をさせていただきます。 昨日の久米議員の答弁を聞いておりましても、本日の市長の答弁を聞いておりましても、「安定化のために一般会計から繰り入れを行っておる」という答弁でしたけれども、平成7年度で5,000万円の繰り入れを行っております。 この5,000万円の内訳を見ますと、安定化支援事業としてこの総額の80%しか国が見ないために、その残り20%、2,625万円をこれで補てんしています。残りの2,375万円が実質の本当にいう軽減分なんです。5,000万円入れているけれども、実質はそうなっております。 そして、先ほど市長も言われた老人医療加入率上限枠が決められて、これは平成3年度の法改正によってできたわけですが、それ以来岩国市に対する影響は出ていると思うんです。お聞きいたしますが、平成7年度の老人医療加入率による影響額は幾らになっているのかお尋ねをいたします。 ◎民生部長(周山正君) 老人加入率上限枠の設定に伴う拠出金が保険料に与える影響額の御質問かと思いますけど、7年度は上限が22%に設定されておりましたので、岩国市の老人の加入率が25.16%でございます。 22%を超えた影響額としては、2億867万3,000円になるわけでございますが、このうち保険料に与える影響というのは7,006万7,000円になるかと思います。 以上でございます。 ◆6番(大西明子君) 今のお答えのように、平成7年度だけでも7,006万7,000円の影響が出てるわけです。これに対して日本共産党市議団は一貫して国保加入者が原因となって出ている問題でなく、国の制度によってこういう影響が出ているものに対して一般会計から見るのが当たり前だ、加入者に負担すべきでないということを一貫して主張してきたわけです。 ところが、市長はこれに対して一切耳を貸さない、そういう積み重ねが平成8年度で赤字に転落した大きな原因になっていると私は思うんです。そこでお尋ねいたしますが、この老人医療加入率の上限による影響額が平成4年度から今日まで幾らの額になっているのかお尋ねをいたします。財政が確認しておると思いますが、お答え願います。 ◎財政部長(宮崎晃生君) 過去につきましての資料を持っておりませんので、お答えができません。 ◆6番(大西明子君) 私は、一般会計からの繰り入れをしなさいということで通告しておりますし、ミーティングの際でも影響額については言っております。調べておらないということですが、私の調査では、平成4年度の岩国市の老人加入率は20.53%、それから平成5年度が21.97%、この影響が1億3,057万円、直接の影響は3,917万円、平成6年度が23.51%、2億4,000万円、直接の影響は7,265万5,000円、そして平成7年度が25.16%で7,006万7,000円となってるわけです。  これを合計しますと、1億8,189万5,000円が国保加入者の影響になってるわけです。これだけの額に対して、本当に国保の加入者には原因がない、国が決めた制度によって国保会計にこれだけの影響が出てきてるわけです。責任のない1億8,150万円ばかりのこの影響額をすべて加入者にかけてきた市長の姿勢というのは、これまで人にやさしい政治をしたいという、常に施政方針で言われてきた態度とは違うんではないかと私はこういうに思うんですが、なぜ国の制度によって起きてくるこの影響額を一般会計から繰り入れをできないのか、その点について答弁を願いたいと思います。 ◎財政部長(宮崎晃生君) 老人保健医療費拠出金の影響額でございますが、これは国において国保制度の見直しがなされて、そして生じた問題であるというふうに認識をいたしております。基本的には国において是正をしていただきたいというふうに考えておるわけであります。 しかし、国においては、平成7年度より加入率の上限枠を段階的に引き上げてきております。先ほど申し上げましたように22%、平成8年度は24%というふうに上げてきております。それでもまだ十分ではございません。差がございますので、今後とも国に対して被保険者の負担の軽減が図られるように制度改正について強く要望していきたいというふうに考えております。 ◆6番(大西明子君) 国に対して強く申し入れるのは、当然地方自治体が市民の健康と生命を守るために防波堤になってものを言うことは非常に大切なことだと思うんですが、その事態に対してやはり地方自治体はフォローしなきゃならんと思うんです。年々変わってきているといいますが、この平成8年度の予算の中にでも影響額が出てくると思うんですが、一体幾ら出てくると思って試算していらっしゃいますか。
    ◎民生部長(周山正君) 平成7年度が7,006万7,000円と思いますけど、8年度は加入率24%の上限が設定されまして、加入率が26.60%に岩国市の場合はなるわけでございます。それの影響額としては、5,793万7,000円と見ております。 以上です。 ◆6番(大西明子君) 今の答弁のように、平成8年度でも5,793万7,000円の影響が出てくるわけです。今まで安定化のために5,000万円繰り入れてきた。平成8年度は値上げを抑制するために7,500万円ふやした。そういうふうな仕組みになってるわけですが、例えば事務費の負担分だとか、その福祉医療で県の単独制度に対して国がペナルティをかけてきて、2分の1ずつ県と岩国市が持つわけです。 こういう問題についてもルール化をして、その繰入金の中に入れておるわけです。明らかにこれは国がペナルティをかけてきたんです。それに対して補てんをしているにもかかわらずこの老人医療の加入率の影響については補てんをしない。これは理屈に合わんのじゃないかと思うわけですが、市長はいかが思いますか。 ◎財政部長(宮崎晃生君) 先ほどもお答えをいたしましたけれども、この問題は国の国保制度の見直しによって生じた問題であろうというふうに思っております。したがって、国に対して強く改正について要望してまいりたいというふうに思っております。 ◆6番(大西明子君) 同じ答弁を繰り返しておられるんですが、国に対していうのは結構なんです。しかし、今実際に赤字会計になっている国保会計に対して、国保の加入者に原因があるわけでなく、国の制度改悪によって生じてくる影響額について保険料を抑制する立場から施策をとるのが市長の態度じゃないですか。市長はいかがお考えですか。市長に答えていただきたいと思います。 ◎助役(沖本佚夫君) この問題につきましては、先ほど壇上でもって市長がお答えをさしていただいておりますように、この国民健康保険制度というものにつきまして述べさせていただいております。 御案内のように、これは法律の規定によって交付される国庫負担とを差し引いた残りにつきましては、基本的には保険料で賄いなさいという一つの法的な指導もあるわけであります。大西議員さんがおっしゃることは一応の理解はできますものの、そうした国の施策もあるわけでありますから、その辺のひとつ御理解をいただきたいというふうに思います。 ◆6番(大西明子君) 平成8年度の値上げによって、その一般分の1世帯当たりの保険料は年間16万5,000円です。一般分の平均所得は250万円なんです。大体12カ月で割りますと、250万円の所得で1カ月の平均生活費は大体22万円なんです。その22万円から毎月1万6,000円の掛金を払っていくわけです。値上げされたら、大変な負担だと思うんです。 この実態を見て市長は、この保険料が高いか安いか。高過ぎると思うなら、やはり一般会計から繰り入れをして補てんをするのが市長の福祉施策だと思うんです。いろいろ事業があるから金がないと言いますが、ないとは言わせません。日本製紙には5,000億円の補助金を出しております。出す方向が違うんではないかということを私は強く主張して、この値上げを認めるわけには行きません。次に進みたいと思います。5,000万円、ごめんなさい。出す額が違う、ごめんなさい。 ○議長(江本彦士君) 御静粛にお願います。 ◆6番(大西明子君) それでは、保育料の問題に移りたいと思います。 昨日、板野議員が働く女性の立場の心情をわかって、切々と訴えられました。私は、議会に出て13年目になりますが、議会も随分変わったもんだなあと、世の中が、長いスタンスで見ればよりよい方向に行っているのではないかなということを実感しております。 そういう立場から保育料について質問をいたします。ちょうどこれは地方紙に出ていたわけですが、3月10日付で「子供が消えていく、進む少子化、東小37年間で3分の1」という見出しで子供の人数が減っていることが大きく取り上げられて「地域経済には大打撃」という見出しで報道されております。 国もこの少子化問題について大変警鐘乱打をして、そして、エンゼルプランを作成したと思うのですが、そのエンゼルプランの中で少子化の背景となる要因に、女性の職場進出と子育てと仕事の両立の難しさ、それから育児の心理的、肉体的負担、住宅事情と出生動向、それから教育費等の子育てコストの増大、これが少子化の背景にある要因だというふうに分析をしているわけです。 そして、このエンゼルプランの中で子育てに伴う経済負担の軽減としていろいろ国も施策をし、御存じのように保育料の中にも第3子以降の負担軽減のために国も財源を出しております。 そういう中で、この岩国市の保育料が一体どういう位置にあるかということなんですが、福祉事務所が2年前に保護者にアンケートを取っております。そのアンケートの中に、1人預けていて2万円から3万円台が一番多く49.5%、それから高いので1人で7万円というのが0.3%、2人の場合は3万円から4万円ぐらいが20.7%、ところが7万円から8万円というのが8%もある。 そして、保育料についてどう感じておられますかという問いに、安くしてほしいというのは73%に上っております。 この実態から見まして、今各市町村が保育料の軽減策をいろいろ取っておりますが、岩国市としては2年前から同時入所している3人目を無料にしました。ところが、同時入所している3人目というのは、わずか23名しかおりません。 保育所に入所している3人目という人数は、これをはるかに超えているわけです。本当に高いという保育料を何らかの形で今抑制をしようという方向で動いてるわけです。今後検討していきたいということですが、どういう方向で検討していかれるのか。 私は、同時に入っている3人目という枠を除けて、3人目は無料にするということを提案しているわけですが、これについてどのようにお考えなのか再度お尋ねいたします。 ◎福祉事務所長(谷藤亘君) お答え申し上げます。 保育料抑制に努力しておるということは、議員さんもおっしゃった中でも出てきておるわけでございます。それと、県制度によるすくすく子育て事業も一つの助成策でございます。今御質問の第3子目を無料という問題でございますが、これにつきましては現在入所している人がそのまま移るわけではないんでございますが、先ほどおっしゃった現在入所の3人目の23人の恐らく10倍近くになるんじゃないかと、これは推定でございますが、なるわけでございます。 したがいまして、この第3子目の無料という問題につきましては、財政事情その他いろいろな要素を考えなきゃいけないと思いまして、非常に困難な問題ではないかという考え方を持っております。 ◆6番(大西明子君) 公立保育園4園で今児童数418名です。第3子以降の人数は77人です。民間もあります。割合を聞きましたら、大体同じだろうということです。だから150人程度だと思うんです。 財政的に大変だということもありますが、私の調査では新南陽市では既に保育料を1人分しか取ってないんです。2人目も、3人目も無料です。それから、D12の階層、一番高いところの3歳未満の保育料を据え置いておるのが14市中7市あります。こうして保育料の軽減をしているわけです。 同じような地方自治体で、他市ができて、岩国市ができないはずはないと思うんです。これはぜひ検討していただきたいと思います。 道路問題に移りたいと思うんですが、助役の答弁聞いておりますと、昭和町海土路線はいつできるかわからない。それから南道路は平成10年に天地のところまで側道を開通したい。平田バイパスは平成14年ということですが、こういうことを考えていきますと、例えば南道路が平成10年に側道が天地のところまで来ても、それから下りるのは皆県道に入るわけです。ますます渋滞をします。 それから愛宕山地域開発で、愛宕山の住宅の人たちが出る道は今のベルトコンベヤーの道を使うということで、出口は高水付近になります。そうしますと、昭和町海土路線の開通見込みはない。今でさえ2万台の車が通るという。 それから、牛野谷の欽明路に出る山北線ができるといいますが、これは南道路が八幡のところまでいかないと効果がないわけです。 一体岩国市はこういう大きな宅地造成を抱えて、道路問題はこういう状況で、私はまさに岩国の道路問題はお先真っ暗じゃございませんかと言いたい。開発をされている地域も、どんどん小さいミニ住宅もできている。実際にどのようにこの道路問題をお考えになっているのか。基地沖合移設で陳情する以上の努力をここに傾注すべきだと思うんですが、市長の姿勢をお尋ねいたします。 ◎助役(沖本佚夫君) 道路行政につきましては、市長の最も重要課題として取り組んできておるわけであります。 したがって、愛宕山開発の関連性も出ましたけれども、愛宕山開発の完全に効用が発揮できるのははるか後でありますから、したがってそれまでには御指摘のありましたような道路問題については極力解決をつける方向で最善の努力をしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(江本彦士君) 6番 大西君の一般質問は以上で終わります。 20番 長尾光之君。 ◆20番(長尾光之君) おはようございます。私で最後ということで、もうしばらくおつき合いをいただきたいと思います。 それでは、通告によりまして一般質問に移ります。 まず、1点目、観光行政について、1、おもしろぱあくについて、城山の山頂一帯に総事業費6億円をかけてのおもしろぱあくが完成します。岩国市民、観光客にとって、また一つの憩いの場所ができます。 城山のおもしろぱあく整備事業は、岩国市を訪れる観光客のほとんどが短時間滞在の通過型観光であり、観光客を少しでも長く滞在してもらうことと、市民に緑など自然とのふれあいの中で人との交流が図れる思い出に残るような城山山頂として整備を進めるものですと言われています。 そのために第1に考慮していただきたいことは、前も述べましたように山頂への上がり下りの手段です。遠足とか、時間をかけてのハイキングがてら歩いて上がることもいいでしょう。しかし、大多数の人はロープウェイを利用するしかありません。 私は、平成7年6月議会でロープウェイの利用について質問しました。ロープウェイの運転時間は、夕方5時で終わります。春から夏にかけてのシーズンは、夕方からおもしろぱあくに行ってみようと思う人も多いと思われます。 市民のためにも観光客のためにも時間の延長の中で多くの人に喜んでいただけることができると思われますが、お尋ねします。 次に、岩国城の北側、北の丸の跡に子供広場として整備されています。この場所は、岩国城というメインの観光施設が手前にあり、観光客の多くはこの場所に行くことはないでしょう。その上この一帯の環境は陰うつで、しかも野犬や犯罪の危険を感じる場所でもあります。子供の遊び場としては目が届かず、安全面でも行動面でも憂慮されますが、どのような考えの中でこの場所に子供広場なのかお尋ねします。 2、岩国城のライトアップについて、岩国城のライトアップについて2年前の一般質問で余りにも暗くぼやっとして、ライトアップの効果が十分に見られないので明るくしてほしいとお願いしておりますが、その後どのように検討されたかお尋ねします。 3、市の観光行政の取り組みについて、平成6年に岩国市を訪れた観光客は241万人、平成7年は250万人と観光客は確実に増加しております。そして、今後大きく飛躍が期待される条件がそろっているのも観光行政だと思われます。 錦帯橋周辺の整備も終わり、ふるさとの川モデル事業も着実に工事が進んでおります。吉川家墓所も間もなく完成します。 観光行政は、岩国における大きな柱の一つとして当局も声を大にして言っておられます。しかし、現実はどうでしょうか。観光行政の最前線で頑張り、推進母体の観光協会に対する補助金のカットは何を物語っているのでしょうか。 平成3年度に800万円になった補助金は据え置きのまま、平成8年度は720万円と80万円のカットが計上されております。観光協会の職員は今後どのように事業に取り組んでいけばよいのかと悩んでおられます。 観光協会の事業は、1、観光客誘致宣伝事業、2、観光客受入事業、3、祭り行事、4、姉妹血縁団体との交流、5、補償事業等があります。市当局が対処できない部門を取り組んでいます。 また、観光協会の一般会計の収入の部で、観光に全く関係のない人が会員となり600万円出しております。もし、市よりの補助金アップがなければ、駐車場の整理代金の値上げも考えないといけないと言っておられます。3つの祭りに出してる補助金80万円も出せないと言っておられます。観光振興室も新しくできます。今後どのように取り組んでいかれるのかお尋ねします。 4、錦帯橋について、中国山脈に源を発する錦川は、長さ124キロメートル、流域864平方キロメートルと山口県最大の川であります。平時はすくって飲めるほど澄み切っておりますが、一たん降雨が続くとまるで狂ったように暴れ、濁流で水かさは一気に増します。 この錦川の河口に発達した城下町が岩国で、錦帯橋は城下の城門橋として生まれました。錦帯橋は、1673年第三代岩国藩主、吉川広嘉によって創建されました。以来276年間、不落を誇ってきましたが、昭和25年、1950年9月14日、岩国地方を襲ったキジア台風によって残念なことに流失しました。 現在の錦帯橋は、昭和26年2月22日に起工し、同28年1月に完成しました。錦帯橋の巡回管理は、四十数年前に直接建設にかかわった海老崎さんにお願いし、週1度の錦帯橋の見回り、錦帯橋の傷み具合を細かく調査しその場で修理可能なものは即座に修理し、傷みの程度のほどを市に報告しておられます。 また、維持管理で注目されるのは、早稲田大学理工学部が5年に1度実施する錦帯橋の強度試験の結果であります。昭和28年3月から行われるようになったこの強度試験は、世界でも例を見ない木造アーチ橋を工学的見地から健康診断をしております。 毎回岩国高校の生徒の協力を得て、錦帯橋に負荷をかけてたわみなどを計算しております。平成5年8月23日から25日に実施されました第8回の調査の報告が、平成5年12月に届いております。創建43年たつ錦帯橋は市民の関心も高いと思われます。今後の計画をお尋ねいたします。 5、岩国市における3つの大きな祭りについて、岩国市には岩国を代表する3つの大きな祭りがあります。1つは、春に行われる錦帯橋まつり、毎年4月29日のみどりの日に開催され、第18回を迎えています。2つ目は、28回を迎える錦川水の祭典は8月の第1土曜日に開催され、昼も多くの行事が行われますが、夜は大花火大会が催されます。そして、3つ目は、第39回を迎えた岩国まつりです。10月の第2土曜日、日曜日の両日を使って岩国駅前一帯で行事が行われ、多くの市民に楽しまれています。 この3つの祭りは、冒頭申しましたように岩国を代表する大きな祭りであることは、だれもが十分認識しておられると思います。しかし、この祭りが岩国を代表するには、実態は余りにも寂しい限りです。 錦帯橋まつりの総予算は658万円、市よりの補助金200万円、昭和63年より据え置き、平成8年度予算案も200万円のままです。 また、錦川水の祭典の総予算1,368万円、市よりの補助金200万円は、平成元年度より据え置き、平成8年度の予算案も200万円のままです。 次に、岩国まつりの総予算1,028万円、市よりの補助金300万円は、昭和63年度より据え置き、平成8年度の予算案も300万円のままです。事業費の不足分の大多数は市民の寄附で賄われています。この数字を見て、観光行政に対する岩国市の姿勢をどのように理解すればよいのでしょうか。 この3つのお祭りの中で、岩国市が主催しているのは岩国まつりだけで、錦帯橋まつり、錦川水の祭典の主催は岩国市観光協会、岩国商工会議所が行っております。一部の市職員は祭りに参加しておりますが、ほとんどの職員は他人ごとのように思われます。祭りには参加しない、お金は出さない、これが岩国を代表する3つの祭りの現状です。ここらで一度原点に戻り、関係者との十分な話し合いをもたれ、市民に、観光客に喜ばれる祭りができるよう御検討していただきたいと思いますが、お尋ねします。 次に、子ども会についてお尋ねします。 子ども会への市の対応について、岩国市子ども会連合会が誕生して、ことしで36年を迎えました。古い資料がなくよくわかりませんが、昭和60年度の子ども会員数は1万464人、そして、平成7年度は6,149人と大きく落ち込んでいます。 時代の流れの中、少子化問題を初め子供たちの考え、行動のすべてが大きく変わってきております。単一子ども会においては、ソフトボール、ポートボール、ミニバスケットボール等スポーツに関してもチームがつくれない状況が各地で持ち上がり、チームづくりは他の子ども会との合併で行われるケースもたくさん出ております。 一方各小学校での単一子ども会、育成会の会長はほとんど1年で任期を終え、次へ引き継いでおります。この会長選任に当たってもほとんどの人が引き受けることを断り、最後にはくじ引きで会長を決めるようなケースも見られます。 このような状況の中でつくられる各小学校区の子ども会と岩国市子ども会連合会の溝は大きく、意思の疎通はほとんどなく、下からの意見を聞くのではなく、上からの意見を下に伝える、そのようなことが長く続いておると聞いております。 現在、各小学校では子ども会が本当に必要なのだろうか、また、岩国市子ども会連合会が本当に必要なのだろうかという意見も出ております。今子供たちは、自分の個性で組織、団体に加入することを望んでおります。無理やり子供を集める時代は終わったのではないでしょうか。子ども会のあり方、岩国市子ども会連合会のあり方についてお尋ねします。 次に、岩国市インジュニアリーダーズクラブ補助金についてお尋ねします。 平成3年までインジュニアリーダーズクラブの活動は、岩国市子ども会連合会の補助金の中で行われておりました。しかし、平成4年より岩国市インジュニアリーダーズクラブの補助金として15万円計上されました。今まで岩国市子ども会連合会補助金の中で行われていたものが、大幅な補助金アップと思われることがなぜ行われたのかお尋ねします。 また、平成8年度の予算書の中では、岩国市インジュニアリーダーズクラブの補助金がなくなり、岩国市子ども会連合会の補助金が67万5,000円と大幅なアップとなっております。このことについて詳しく説明してください。 次に、昨年岩国市子ども会連合会が行った35周年記念事業についてお尋ねします。 平成7年度の35周年記念事業に50万円計上されました。そして、事業として記念誌とテレホンカードをつくっておられます。 今まで5年、10年、15年、20年、25年、30年と、この節目にどのような記念事業をやってこられたのでしょうか。聞くところによると、一度も何もやっておられないとのこと、それなのになぜこの財政の大変苦しいときに50万円も使って35周年の記念事業を行わなければならなかったのかお尋ねします。 次、供用会館について、1、供用会館の現状と今後の計画について、基地を抱える市に国は防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律のもと、学習等供用会館を設置しております。岩国市は、現在32館建設されております。そして、現在も幾つかの地区で供用会館の建設を要望されております。ここで、供用会館の現状と今後の計画についてお尋ねします。 2、維持管理費について、平成6年度5,274万1,000円、平成7年度5,421万7,000円、平成8年度5,238万4,000円と、5,000万円以上の維持管理費がかかっています。今後この額は増加することはあっても減ることはないでしょう。また、古くなった供用会館の機器復旧事業に平成7年度5,300万円、平成8年度2,350万円が計上され、今後メンテナンスに係る費用は大変な額になると思われます。 市内の福祉会館、公民館等の使用料は必要です。しかし、供用会館の使用料は要りません。これだけ維持管理費がかかっている中で、受益者負担を検討しておられるのかお尋ねします。 また、維持管理費については、防衛施設庁にも支払ってもらうことが本来の姿のように思われますが、このことについて防衛施設庁と協議されたことがあるかお尋ねします。 以上で、壇上での質問を終わります。 ◎市長(貴舩悦光君) 20番 長尾議員の3項目にわたる御質問のうち、私からは第1点目の観光行政についてにお答え申し上げ、他は担当の参与から御答弁をさせていだたきたいと思います。 まず、おもしろぱあくについてにお答えいたします。 本事業は、城山周辺の自然環境の保全を図りながら、観光のまち、歴史のまちという特性を生かして、城山山頂が自然とのふれあいの中で人の交流が図られ思い出に残るような場となりますよう整備を進めてまいりました。  総事業費6億3,000万円を投じまして、平成3年度から平成7年度までの5カ年で実施いたしておりますが、事業の概要といたしましては、ロープウェイ山頂広場のトイレ付休憩所、からくり時計塔、野外ステージ、照明設備塔を設置し、二の丸跡にはあずまやを中心とした花木園を、本丸跡には旧天守閣跡の城壁石垣の復元等を実施いたしております。 また、今年度末までには現天守閣のライトアップ設備の改善、周辺散策路の舗装整備、北の丸跡の一部を利用した児童対象の遊具の整備を行うことといたしております。 御指摘の北の丸跡の子供広場につきましては、東矢倉跡、空堀、石垣等の文化財として評価の高いものがあり、今後の整備課題として残されておりますが、現段階ではできるだけ自然環境を壊さず、また危険箇所には柵を設置する等安全対策にも配慮した整備を心がけております。 次に、現在城山におきまして整備いたしておりますおもしろぱあくが完成した後に、市民や観光客が城山山頂でもう少しゆっくり散策できるようロープウェイの運行時間を延長し、あるいはタクシーだけは城山山頂へ上がれるようにしたらどうかとの御提言でございます。 この問題につきましては、昨年6月の市議会定例会におきまして、長尾議員より同様の御提言をいただき検討を重ねてまいりましたが、過去の営業経緯につきまして重ねて申し上げてみますと、昭和38年の開業当初は、季節により午後10時まで延長運転を実施いたしておりました。しかし、利用客が少なく、営業実績も芳しくないため、その後午後7時まで運行することとしたものの、期待したほどの結果が得られず、昭和49年にはロープウェイの最終発車時間を現在の午後5時に変更したところでございます。 索道事業が準公営企業ということもございますが、経済的側面からだけで申し上げますと、継続的な時間延長は困難と考えられます。 しかし、御指摘をいただきましたように、今後余暇時間の増加に合わせた運行時間の見直しの必要性は十分認識しておりまして、城山の野外ステージや多目的広場等が活用されイベント等が実施されるに際しましては、その都度柔軟に対応できるよう検討してまいりたいと存じます。 次に、将来的にはタクシーだけでも城山に上がれるようにしたらどうかとの御提言でございますが、城山は御案内のように国有林でございます。また、昭和47年1月に笠戸・岩国自然休養林として自然休養林に指定されております。 その中で、昭和46年12月16日付で大阪営林局より自然休養林の指定に際しまして「自然休養林内への一般車両の乗り入れは禁止されたい」との通知を受けております。 禁止の理由といたしましては、城山は暖帯常緑樹の自然林として保存をされており、自然保護の面からはもちろんのこと、学術的にも城山の植物は貴重な存在であり、自動車等の排気ガスの影響を受けないようにするために、また道路は幅員も十分でなく、カーブ半径も小さいため、一般歩行者にも危険であるからとのことでございます。 時代の変遷により物事に対する取り組み方、考え方は変わってくるとは存じますが、現実には車両の離合場所の確保も極めて困難な状況にございますし、頂上付近には車のとまり場所もないことから現状では御提言に沿った対応は難しいものと考えております。 次に、岩国城のライトアップについてでございますが、御承知のように近年の傾向といたしまして、貴重な建物や橋などにつきましてライトアップを行うことにより都市の景観づくりが行われてきております。 そこで、岩国城のライトアップにつきましては、御指摘のとおり現設備が老朽化しその役割を十分には果たしておらないことから、本事業により新しい照明設備を設置することといたしております。 次に、市の観光行政への取り組みについてにお答えいたします。 先般、本市の平成7年の観光客の動向につきまして発表いたしましたところでございます。おかげを持ちまして、本市を訪れました昨年の観光客につきましては、240万人を超えるなど、史上最高を記録いたしたところでございます。 これは昨年、半年間にもわたって放送されました大手コーヒーメーカーのテレビコマーシャル等に象徴されるマス・メディアの力や岩国市観光協会の皆様方の献身的な観光宣伝やイベントの実施に加えまして、平成5年4月に発足して以来、累計で約2万人にも及ぶ多くの観光客の案内をされている岩国観光ガイドボランティア協会の皆様方によります口コミでの草の根観光宣伝が着実に根を下ろし、今花開いているものと考えております。 ところで、観光というものはものを見るだけでなく、ものを買うという行為、すなわち物産の振興と表裏一体でございます。 したがいまして、申し上げるまでもなく、観光産業は初期消費が次々と二次、三次消費と波及効果を持ちます非常に裾野の広い複合産業でございまして、旅行消費の経済的波及効果だけを考えましても48兆円産業とも言われております。 そのようなことから、本市におきましては、観光は非常に重要な行政分野の一つであるとの位置づけをいたしております。 次に、お尋ねの社団法人岩国市観光協会についてでございますが、岩国市及びその周辺における観光資源の保護、開発、観光関係諸施設の整備等のための施策を講ずることにより、観光事業の発展を図り、地域経済、文化振興、住民の生活の安定向上に寄与することを目的として設立され、岩国市における観光事業の実施主体であると同時に民間活力によって岩国市の観光行政が促進されるという大きな役割を果たしていただいていると認識いたしております。 このたび各種団体に対する補助金と同様に岩国市観光協会に対する補助金も10%カットの対象となったわけでございますが、これは非常に厳しい財政環境の中での方針であり、観光行政に対する姿勢がいささかも後退したものではないことを御理解いただきたいと存じます。 次に、錦帯橋についてでございますが、まず、錦帯橋の架け替えにつきまして、現在までの調査、検討の経緯を御説明申し上げます。 平成6年度におきまして、市役所内部で協議検討を行うため助役を長とする錦帯橋修復検討協議会を発足させておりまして、以来関係部課において協議を重ねてまいりました。 平成7年6月30日には錦帯橋保存のための勉強会を開催いたしました。この勉強会には、昭和28年3月に再建以来、5年ごとに強度試験と腐朽調査を委託しております早稲田大学理工学総合センターから堀井健一郎教授と神山幸弘教授をお招きして、それぞれ御専門の立場から錦帯橋の保存につきまして、今私たちは何をすべきかについて御教示いただいたところでございます。 過去の歴史を振り返ってみれば、岩国側の第1橋と横山側の第5橋が32年から36年ごとに、また第2橋から第4橋までを平均すると22年ごとに架け替えてきたわけであり、現在の橋は既に40年以上の供用に耐えてきているとのことから、今のところ全体的な欠陥は表面化していないが、そろそろ全面的架け替えの準備を開始する時期に来ていると考えられるとの御示唆をいただき、認識を新たにいたしたところでございます。 この結果等を踏まえまして、錦帯橋修復検討協議会では、平成7年10月全面架け替えの方針で準備を進めるとの方針を決定したところでございます。 この方針を受けまして、林野庁に対し、錦帯橋用材の確保について調査検討をしていただくよう要請をいたしております。 次に、これらの年次計画と予算について申し上げます。 まだ具体的なスケジュールは立てておりませんが、大まかに申し上げますと、用材調達に1年から2年、木材の乾燥に2年、そして、木材の加工、架橋と竣工までには5年から6年の年月を要するのではないかと予測しておりますことから、市議会にお諮りをして、できましたら平成8年度から準備に取りかかりたいと考えております。 建設費の算定等はこれから行うことになりますが、その財源の中心となります錦帯橋基金は、平成7年度末現在で約13億2,700万円が見込まれており、平成8年度におきましても約1億円が積み立てられる見込みでございます。 このほかに、さまざまな財源の確保につきましても検討していく必要があろうかと考えておりますが、いずれにいたしましても、錦帯橋の架け替えは平成の架け替えといたしまして、岩国市の一大イベントになろうかと存じますので、市議会や市民の方々の御支援、御協力を賜りたいと存じておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 次に、岩国市における3つの大きな祭りについてでございますが、錦帯橋まつり、錦川水の祭典、岩国まつりはそれぞれ伝統ある祭り行事として定着しており、たくさんの人出で賑わいをつくり出しております。 これは、市民や周辺地域住民の方々に楽しみを提供するだけでなく、地域経済の活性化にも大きな役割を果たすものでございます。 祭りの実行に当たりましては、観光協会や商工会議所に大変な御尽力をいただいております反面、御指摘をいただきましたように三大祭りに対する補助金は据え置きの状態が続いております。言わば民間の活力に支えられたお祭りということでございまして、必ずしもこの状態が望ましいと考えているわけではございませんが、現在の厳しい財政状況の中、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(沖本佚夫君) 20番 長尾議員さんの御質問の供用会館についてお答えをいたします。 まず、供用会館の現状と今後の計画でございますが、供用会館は防衛施設庁より民生安定事業としての補助を受け、現在までに32館を建設しておりまして、平成6年度の使用状況は、延べ件数で2万2,239件、延べ人数で34万7,188人の利用がございました。今後につきましては、建設対象地区の要望等を踏まえまして計画に沿って建設する予定でございます。 次に、葬儀の使用等を含めた使用制限の緩和についてのお尋ねでございますが、こうした葬儀を認める場合の問題点を考えてみますと、やはりこの葬儀ということにつきましては、まず第1に日時の予定が立たないという点、また会館に御遺体が安置されること等によりまして、同時に使用される他の利用者に心理的抵抗感を与えるというようなことや周辺に住んでおられる方々の御理解を得ることが現状におきましては非常に難しいというふうに思われます。 また、会館を管理している管理者の会議におきましても、こうした御意見を伺っておるところでございまして、御趣旨は非常によく理解をできるわけでありますが、ただいま申し上げましたようなことで会館での葬儀という問題については、これに対するいろいろな御意見が多いようでございます。 次に、供用会館の維持管理費についての問題でございますが、平成6年度の実績を概数で申し上げますと、総額が4,972万円となっております。今後の維持管理費につきましては、会館の老朽化に伴う補修工事等がふえてくるためかなりの増加が予想されますので、防衛施設庁に対し防衛施設周辺整備全国協議会を通じまして供用会館を含む民生安定事業による施設の維持管理費、特に補修工事費や冷房の電気代について、国庫補助対象となるよう強く要望をいたしておるところでございます。 平成7年度からはこの要望の一部が認められまして、供用会館の冷房機の機能復旧事業が国庫補助対象となりましたので、冷房装置機器復旧工事を計画的に進めてまいりたいと思っております。 なお、他の維持管理費の国庫補助負担につきましては、今後とも引き続き国に対して要望してまいりたいと考えております。 また、他の維持管理費の国庫補助負担が困難な場合、供用会館の維持管理費の財源確保のため、使用料の受益者負担については市はどう考えておるのかということでございますが、これにつきましては、市の財政面に対し大変貴重な御提言をいただきまことにありがたく存じております。現在供用会館の会館使用料は無料でございますが、冷暖房の電気代等の実費を年間約270万円程度利用者に負担をしていただいております。 議員さん御承知のとおり、岩国市では供用会館の建設当初から民生安定事業として設置した供用会館の維持管理費は、原則として市の負担としてきた経緯がございますので、利用者に対し冷暖房代等の実費以外の負担を直ちに求めていくということにつきましては、困難と考えております。 以上、御答弁申し上げましたが、供用会館の管理につきましては、管理をお願いをしております自治会や会館使用者の御協力を得ながら維持管理費の節約に努めますとともに、地域住民のコミュニティづくりの場として市民の役に立つ供用会館を目指し努力いたす所存でございますので、何とぞよろしく御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 ◎教育長(新庄幸雄君) 20番 長尾議員さんの御質問の2番目、子ども会への市の対応についてにお答えいたします。 岩国市子ども会連合会は、昭和35年10月岩国市子ども会育成連絡協議会として結成され、翌36年11月に記念式典が開催され、昭和63年4月岩国市子ども会連合会と改称し、現在に至っております。 お示しのありましたように、逐年、会員数が減少している上子どもたちの価値観にも大きな変化が見られる等、問題点は多々ありますものの三十数年にわたる関係者の献身的な御努力によって青少年の健全育成に果たされた成果は大であると評価しております。 お尋ねの岩国市子ども会連合会の補助金につきましては、平成2年度から60万円になり、平成7年度まで同額の補助をしております。御指摘の岩国市インジュニアリーダーズクラブにつきましては、平成2年に岩国市制50周年を記念して子ども市議会を開催したことを契機とし、クラブ員の社会性とリーダーとしての指導力の向上を図ることを目的として、平成3年に結成されました。以来、今日まで15万円を補助金として支出してまいりました。 平成8年度予算につきましては、岩国市子ども会連合会及び岩国市インジュニアリーダーズクラブとも前年度同額の60万円と15万円を予算要求してまいりましたが、12月市議会の教育民生常任委員会で2つの組織のあり方についての御指摘もありましたことから、これまで別組織として活動してまいりました岩国市子ども会連合会と岩国市インジュニアリーダーズクラブの両組織の役員が協議された結果、同一組織として活動することが岩国市子ども会連合会の指導育成により効果があるとの結論に至り、岩国市子ども会連合会に吸収合併されることになりました。 したがって、補助金につきましては、その時点で既に予算要求がなされておりましたので、それぞれが従来受けていた要求総額75万円の1割が減額され、67万5,000円を計上しているところであります。 次に、岩国市子ども会連合会35周年記念事業についてお答えいたします。 議員さん御指摘のように、岩国市子ども会連合会は発足以来一度も記念事業は実施しておりませんでした。35周年記念事業を実施するに至った経緯につきましては、子ども会発足以来30年余りの時代の流れの中で社会は目まぐるしく変動を続け、情報過多や地域連帯感の希薄化さらには核家族化や少子化が進む中、ややもすると子どもたちが孤立化し目的を失いかけつつある現状に危機感を感じた多くの子ども会育成者の皆さんが、これまでの活動を振り返り、これからの活動を育成者はもとより市民各層の理解と協力を得て推進していこうとの機運が盛り上がり、節目に当たる平成6年度に35周年記念事業を実施されたものであると承知しております。 この事業の主な内容は記念誌の発行でありますが、岩国市子ども会連合会が発足して以来35年を迎え、多くの人に子ども会活動の趣旨を理解していただき、今後の発展と活性化を期待することを目的として作成されました。 この間における各地区の子ども会の活動を掘り起こし、記録として残せたことが今後の活動を推進していく上からも最大の成果であろうかと思われます。 なお、このほか各地区の子ども会が収集しました使用済みテレホンカード約3,500枚を岩国市教育委員会を通してユネスコに寄附しております。 次に、岩国市子ども会連合会事務局の所管でありますが、発足から13年間は岩国市教育委員会社会教育課でありましたが、当時の世相を反映して子ども会を育成していくのは青少年室の所管がより適当であろうということで、昭和48年に青少年室に移管されたと伺っております。 以来23年間、青少年室といたしましては、子ども会に対していろいろと助言はしてまいりましたが、社会教育関係団体は、本来の目的である公の支配に属さない自主的な活動団体であります。したがって、子ども会につきましても他の社会教育関係団体と同様な取り扱いにすべきであると認識しております。 このたび岩国市子ども会連合会役員の方々の御了承を得て、新年度からは子ども会の育成業務を社会教育課に移管することとし、団体主導の本来の子ども会活動としての取り組みをしていただくこととなりましたので、何とぞ御理解賜りますようお願い申し上げます。 ◆20番(長尾光之君) それでは、少し再質問させていただきたいと思います。 おもしろぱあくの現地に行ってみますと、本当に行くたびに随分変わっているのが目に見えますし、すごくよくなっております。ただ壇上でも申しましたように、北の丸のところにできている子ども広場ですけど、これなぜあの場所に子どもの施設をというふうに非常に思いました。 多分当局も思っておられると思いますし、非常に陰うつです。周りは木がうっそうと繁ってますから、非常に薄暗く感じます。それに非常に湿気が多いですから虫が多いんです。虫が多いということはカエルがたくさんいるんです。カエルがたくさんいるということはヘビがたくさんいるんです。マムシがたくさんいる場所なんです。 そういうことで、その辺も危険だということ聞いてます。とにかく、まず観光客はあの場所には行きません。もう岩国城で引き返します。ということになると、だれがあっこに行って、あれを使って遊ぶのかと思います。どういう形であれを設計されたのか、まずその辺からちょっとお聞きしたいと思います。 ◎都市開発部長(松本勝利君) おもしろぱあくにつきましては、壇上でも市長から申し上げましたように平成3年度に全体の設計を行っております。おもしろぱあく事業そのものにつきましては、計画的には5カ年かけて整備するということでございますけれども、これを5つのゾーンに分けてそれぞれの機能を持たしておるという考え方でございまして、長尾議員さん御指摘の今の子ども広場の位置につきましても、全体的には遊歩道等で有機的に子ども広場も機能を果たすといいますか、公園としての機能を持たしておる計画でございまして、一番奥地でございますので、必ずしも子どもさんが遊具等を利用されて遊ばれるという方向になるかならないかということは多少の不安がございますけれども、特に風致保安林等もございまして、いろいろな歴史的な木等もありまして、明るさも少し暗いという状況下であります。事業費等も全体的には6億3,000万円を投入して、一応の完成という方向になりますが、空堀等もいろいろ歴史的な背景があって、再度復元等今後の課題に残る事業がありますし、子どもさん等の安全対策につきましては、柵等で安全性を保ちたいという方向での整備を考えておるところでございます。 ◆20番(長尾光之君) 僕が心配するのは柵等での安全性を云々というんでなくて、あの場所にはほとんどの人がまず行かないだろうということが心配なんです。 親子があっこへ行っても、あの状況の中では非常にまず不安だろうと思いますし、あの辺にガードマンでもおっていろいろ見張りをしているんならいいかもわかりませんけど、そういう意味では非常に心配な場所だと思います。 これからいろいろ当局も検討されると思いますけど、十分に頭に入れてもらって、とにかくたくさんの人があっこを迂回して、常に人の目があるような形をつくっていただきたいと思います。私は正直言って、娘や子どもたちを行かしません。そんな感じがしております。そういうことでぜひその辺をお願いしたいと思います。 それと、ロープウェイの件ですけど、随分昔に10時から7時になったとかということですけど、せっかく6億3,000万円もかけてあんなすばらしいもんができて、催しがあるときにだけロープウェイの運行を考えようというのでは何のために大金をかけてすばらしい公園をつくったんだろうかというふうに思われます。 そういうことで市民のアンケートも必要だと思います。せめて1時間の延長でも、僕は真剣に検討していただきたいと思いますけど、その辺はどうでしょうか。 ◎経済部長(西山邦彦君) 市長が壇上からお答えいたしましたように、当面は催しものとか、市民の皆さんから御要望があったときに状況を調整しながら、そういうふうな臨時運行で対応していきたいと思います。今長尾議員から御提言がありましたように、市民から非常に強い要望が継続して出るようでございましたら、今後も引き続きそういうことを考えながら検討してみたいと思います。 ◆20番(長尾光之君) 市民から強い要望がでたらやるという、何のためにお金をかけてこういうのをつくったんか意味がよくわからないですよね。あっこにつくらなくて、下へもっと投資した方がもっとよかったように思います。 そういうことで、これはもう一度庁内で真剣に検討していただきたいと思います。そうしないと上がる手段がないんです。もう夕方から歩いて上がるわけに行きません。車も上がれません。もうロープウェイしかないんです。そのロープウェイが5時にとまったら、夏場だったら7時でも8時でも明るいわけですよ。何のためのおもしろぱあくなのかということになります。ぜひこの辺を検討していただきたいと思います。 それと、錦帯橋について市長さんから非常にいい答弁いただきまして本当にありがとうございます。あと五、六年ということですけど、平成12年が岩国市制60周年ですから、その12年か13年には錦帯橋が新しく架け替わって完成していると思います。そういう意味でこれから錦帯橋がなくても観光客が来てもらえるように、それがまた何かの観光に結びつくようなことをこれから考えていただきたいと思います。海老崎さんの大変な苦労もよくわかりますし、あの人しか現在はおられませんので、早くいい形のものをつくれるように期待しております。よろしくお願いしたいと思います。 補助金の問題です。財政が大変だから今補助金が出せないという答えですけど、祭りにしても、平成になって8年を迎えようかという中で、昭和63年に補助金が200万円になってそれからずうっと据え置きで、財政云々もないと思うんです。僕は岩国市の祭りに対する気持ちというか、そういう姿勢というんが、いま一つ真剣にいろんな関係機関と話し合ってもらいたいと思います。 今のままでは、もう観光協会も祭りを岩国市に返したいということも言っております。もしそうなったら、岩国市は祭りができますか、もうできないのは目に見えてます。 そういうことで、財政の大変さもわかりますけど、もう少し岩国の3つの大きな祭りに対する姿勢というものを真剣に考えていただきたいと思います。 次に、子ども会についてお尋ねしますけど、平成4年に岩国市インジュニアリーダーズクラブができて、そのときに15万円補助金がついております。これの目的を見ますと「子ども会活動を通じクラブ員の社会性、人間性の修復に努め、またリーダーとしての指導力の向上を図ることを目的する」とあるんです。この「クラブ員の社会性、人間性の修復に努め」、この「修復」と、これはどういうことなんですか、この辺ちょっと説明していただきたいと思います。 ◎教育長(新庄幸雄君) 修復ということでありますから、本来あるべきものに返そうということであるわけであります。ここで私が読み取る限りでは、この子ども会関係の方々が現在の子どもの考え方なり、あるいは行動様式なり、そういったものに対して危機感を持っておられ、それがこのような表現になったのではなかろうかと受けとめているわけであります。お答えになったかどうか。 ◆20番(長尾光之君) お答えには僕はなってないと思うんです。これ修復というのは、破壊したものを繕い、もとに戻すということです。インジュニアリーダーに入ってる子どもというのは、そういうふうに修復しなきゃいけない子どもばっかし集まってる組織なんですか。そうじゃないと思うんですよね。なぜこういう言葉が入っているのかということをちょっともう一度答弁をお願いします。 ◎教育長(新庄幸雄君) 今も申し上げましたとおり、最近の子どもにつきましては自分さえよければいいという傾向が非常に強いということとか、あるいは連帯性が希薄であるとか、他を思いやるという気持ちが薄れているとかと、そのような子どもたちの多くにそのような現象が見られることから、これを何とか子ども会でしていかなければならない、リーダーたちがそういうことに取り組んでいこうではないかということで考えられたものだと思うわけであります。 私は、個人的にはこの表現についても感想はないわけではございませんけれども、社会教育法の第12条にこのような言葉があります。「国及び地方公共団体は社会教育関係団体に対し、いかなる方法によっても不当に統制的支配を及ぼし、またはその事業に干渉を加えてはならない」ということがございまして、公人としての立場からここでは論評を差し控えさしていただきたいと思っております。 ◆20番(長尾光之君) 教育長の立場もよくわかりますし、もうこれ以上言いませんけど、僕は指導監督して、もう少しよく目を向けてほしかったと思っております。 これが平成4年にできたわけですが、それまでは要するに岩国市子ども会連合会の補助金の中でこのインジュニアリーダーズの研修というのは行われてきたわけですけど、ここで補助金を15万円アップしてやって、なぜこれは分かれたんですか。新たにインジュニアリーダーズクラブができたんですか。ちょっとその辺をお尋ねします。 ◎教育長(新庄幸雄君) この経緯について私は承知しておりませんけれども、それ以後の子ども会の活動の中で「子どもの子どもによる子どものための子ども会である」ということがよく言われておりますことから、やはりリーダーは大人ではなくて、子どもの中で育てていって、その子どもたちの主体性を養っていく、そのためのリーダーのグループをまずつくっていくんだといった発想ではなかろうかと理解しております。 ◆20番(長尾光之君) よくわかりました。なぜ平成8年度にまたそれをやめたんですか。やめないで、分かれてそのまま行くのがその趣旨に合ったやり方じゃないんですか。おかしいんじゃないです、それじゃ。 ◎教育長(新庄幸雄君) 先ほども壇上でお答え申しましたように、12月市議会においてその運営のあり方といったことについての御指摘がありました。教育委員会といたしましては、子ども会連合会に対しましてそのような御指摘があったので御協議を願いたいということでお話をいたしましたところ、やはりもともと別の組織で極端に分化していくということには問題があるのではないかということを関係者が御協議の上お決めになられたということでございまして、干渉ができないということがございます。 ○議長(江本彦士君) 時間が余りないので、簡単に。 ◆20番(長尾光之君) それはもう言いません。また、委員会でお尋ねしたいと思います。 あと35周年記念事業に50万円使って行われているわけですけど、それまで5年も、10年も、15年も、20年も、25年も、30年も全く何もやってなくて、突然35周年だけ記念事業を50万円も使ってやるというのは全く理解に苦しむわけです。 これに対して、教育委員会はこれどういうふうな指導をされたのか。要望が出たから、子ども会さんを長くやっておられるからここらでひとつ、先ほどいろいろと言われましたけど、こういうことだから納得して気持ちよく出されたんですか。おかしいと思うんですよね。財政が大変だ、財政が大変だと言って、記念誌を見ましたら、あれがこれからの子どもたちの子ども会の運営にすばらしく貢献するような記念誌ですか。私にはそう思えない。これもまた委員会でお尋ねしたいと思います。 供用会館の件に移りますけど、防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律施行令第12条13項の中に「一般住民の学習、保養、休養、または集会の用に供するための施設である」ということで、それはできた当時はそうだったと思います。 しかし、今学習とか、保養とか、休養とかに使ってることはまずほとんどありません。というのは、趣味の会というもんであるとか、また打ち上げとか、そんな形で使われているんで、もっと真剣にこの辺も検討してほしいと思います。今市民が一番望んでるのは、先ほど助役が言われましたけど葬儀をするところがなくて本当に困ってるんです。法律で決まってますから葬儀には使えませんけど、市長は全国の基地のある市長会の副会長をやっておられますし、これを市長会の方に出して、防衛施設庁の方にぜひ葬儀もできるように訴えていただきたいことを要望して終わります。 ○議長(江本彦士君) 質問時間が経過いたしましたので、20番 長尾君の一般質問は終わります。 以上で、通告されました一般質問はすべて終了いたしました。これにて一般質問を終わります。 以上をもちまして、本日の議事日程はすべて終了いたしました。 ここでお諮りいたします。明3月14日から3月24日までの本会議は休会とし、次の本会議は3月25日に再開いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(江本彦士君) 御異議なしと認めます。よって、明3月14日から3月24日までの本会議は休会とし、次の本会議は3月25日に再開することに決しました。本日はこれにて散会いたします。                午後0時5分 散会      地方自治法第123条第2項の規定により署名する。                        岩国市議会議長   江 本 彦 士                        岩国市議会議員   田 辺 徳 郎                        岩国市議会議員   長 井 静 登                        岩国市議会議員   黒 田 耕 作...